「人権」をテーマにした講演依頼をする

多様性を認めて、差別をなくして、あらゆる人の人権を保護する。ごく当たり前のことでも根深い社会問題でもある「人権」というジャンル。講演依頼会社の公式HPをリサーチして、人気講師の肩書きや講演内容などを紹介します。

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「人権」の講演会を開催するメリット

人権意識を高め、多様性への理解を深められる

人権に関する講演会では、差別や偏見、無意識のバイアスなどについての知識が得られます。

参加者は、性別・国籍・障がい・性的指向などに関する人権課題について学ぶことで、多様性への理解を深め、誰もが尊重される社会づくりの一歩を踏み出すことができます。

ハラスメント防止や職場環境の改善につながる

企業や団体が人権についての講演会を実施することで、パワハラやセクハラなどのハラスメントに対する意識が高まります。

従業員一人ひとりが人権を意識することで、安心して働ける職場環境づくりに役立ち、組織全体の健全な運営にもつながります。

CSR・SDGsの取り組みとして社会的評価が高まる

人権教育への取り組みは、企業や団体の社会的責任（CSR）の一環としても注目されています。

また、SDGsの目標にも「人権の尊重」は含まれており、講演会の開催はその実践例として社外にも好印象を与えることができます。

「人権」の講師選びに役立つ資格・経歴は？

人権に関する講演は、差別のない社会づくりや、多様性の尊重、職場環境の改善など、あらゆる組織において必要とされるテーマです。しかしその一方で、非常にセンシティブな内容でもあり、参加者の価値観や感情に深く関わる講演になります。

そのため、講師の選定には特に慎重さが求められます。確かな知識に加えて、実体験や現場での支援経験を持つ講師であれば、説得力ある言葉で受講者の意識を変えるきっかけとなります。本記事では、人権講演に適した「資格」や「経歴」を持つ講師タイプを紹介します。

社会福祉士・精神保健福祉士

国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士は、高齢者、障害者、精神疾患を持つ方など、社会的弱者とされる人々への支援を専門とする職種です。日々の現場で人権課題と向き合っているため、理論だけでなく、実際に起こっている問題を具体的に伝えられます。

• 貧困、差別、排除の構造的背景を丁寧に解説
• 支援の現場で見た人権侵害の事例紹介
• 共生社会の実現に向けた個人と組織の役割を提案

感情に訴えるエピソードを交えながら、人権について「自分ごと」として考えさせる力があります。

弁護士・法学者

人権は、日本国憲法や国際人権法をはじめ、明確な法的枠組みによって守られています。弁護士や法学者（大学教授など）といった資格・経歴を持つ講師は、その法律的な視点から人権を論理的に解説することができます。

• 職場におけるハラスメントや差別のリスクを法的に整理
• LGBTQ・ジェンダー平等・ヘイトスピーチなど最新課題への対応
• 企業・団体が取り組むべきコンプライアンスと人権尊重の両立

経営層や管理職への啓発にも適しており、リスクマネジメントとしての人権講演に適しています。

人権啓発活動経験者・元行政職員

人権擁護委員や、自治体の人権課・市民協働課などで長年活動してきた元行政職員は、地域レベルでの啓発活動や支援の実績をもとに講演を行います。制度の運用側にいた視点と、住民と向き合ってきた実体験が強みです。

• 人権週間・差別撤廃月間などの公共イベントでの講演実績が豊富
• 具体的な行政対応のフローや相談事例の紹介が可能
• 学校・企業・地域団体など多様な層に対応できる柔軟性

堅苦しくなりすぎず、現場目線でわかりやすく伝えるスタイルが好評です。

人権問題の当事者・NPO代表者

人種差別、部落問題、LGBTQ、障害、外国人労働者の課題など、人権問題の当事者として声を上げてきたNPO代表者や当事者活動家は、非常に強い共感性と訴求力を持った講演が可能です。

• 差別や排除を受けたリアルな体験談
• 多様性や共生に向けた社会運動の紹介
• 誤解や偏見を正す当事者ならではの視点

参加者の「当たり前」を揺さぶり、意識改革を促す力のある講師タイプです。

キャリアコンサルタント・ダイバーシティ推進の専門家

企業や学校での人権課題は、ハラスメントやジェンダー格差、働き方の多様性など、多岐にわたります。キャリアコンサルタントやダイバーシティ推進担当の経験者は、職場における人権尊重の在り方を伝える役割に適しています。

• 無意識の偏見（アンコンシャス・バイアス）の気づきを促す
• 管理職層に向けた「傾聴」や「対話力」の啓発
• 育児・介護と仕事の両立、LGBTQフレンドリーな職場づくり

人権を「経営課題」として捉える企業にとって、特に価値の高い講演内容が期待できます。

「人権」の講師選びまとめ：共感と理解を引き出すには、「背景のある講師選び」がカギ

人権に関する講演は、正しさを伝えるだけでなく、「どうすれば自分ごととして考えてもらえるか」が成功の鍵です。そのためには、講師自身の資格・経歴を通じて、専門性だけでなく、“伝える力”や“信頼される理由”を備えているかどうかが重要です。

対象者やテーマに合わせて、適切なバックグラウンドを持つ講師を選ぶことで、受講者の心を動かし、行動変容につなげることができるでしょう。

「人権」でよく行われる
講演テーマ

人権や差別では、子どもや外国人、LGBTQといったテーマ。男女共同参画は社会、家庭の在り方にフォーカス。

人種差別

日本で活躍する外国人が、日本人の気付きにくい点などを紹介します。

【主な講師】

• ムウェテ・ムルアカ（むうぇて・むるあか）／工学博士、国際政治評論家
• ジョエルアソグバ（じょえるあそぐば）／絵本作家、イラストレーター、人権・同和教育講師、ストーリーテラー、フリーコラムニスト
• 森田ゆり（もりたゆり）／エンパワメント･センター主宰、元立命館大学客員教授

男女共同参画

男女協力や家事と仕事の両立などをテーマに、課題や解決策を提示します。

【主な講師】

• 安藤和津（あんどうかづ）／エッセイスト、コメンテーター
• 小室淑恵（こむろよしえ）／株式会社ワークライフバランス代表取締役社長、金沢工業大学客員教授、アクセンチュア株式会社インクルージョン&ダイバーシティ・アドバイザリー・ボード、朝日生命保険相互会社評議員、株式会社かんぽ生命保険　社外取締役
• 藪本雅子（やぶもとまさこ）／元日本テレビアナウンサー、記者

子どもの人権

家庭や学校、社会で起こる問題と、実践的な改善への取り組みを紹介します。

【主な講師】

• 紺野美沙子（こんのみさこ）／俳優、国連開発計画（UNDP）親善大使
• 親野智可等（おやのちから）／教育評論家
• 伊藤芳朗（いとうよしろう）／弁護士

外国人の人権

海外出身の講師が、実体験に基づいて人権や差別の問題解決を提言します。

【主な講師】

• アグネス・チャン（あぐねす・ちゃん）／歌手、エッセイスト
• 金光敏（きむくぁんみん）／特定非営利活動法人コリアNGOセンター事務局長、大阪樟蔭女子大学非常勤講師、教育コーディネーター、スクールソーシャルワーカー
• 松本理絵（まつもとりえ）／作業療法士、二級建築士、インテリアコーディネーター

LGBTQ

トランスジェンダーであること公表している講師が、体験や自己実現を語ります。

【主な講師】

• KABA.ちゃん（かばちゃん）／タレント、振付師
• 杉山文野（すぎやまふみの）／NPO法人東京レインボープライド共同代表理事、JOC理事、日本フェンシング協会理事、株式会社ニューキャンバス代表取締役、NPO法人ハートをつなごう学校代表理事、NPO法人グリーンバード理事
• 松本理絵（まつもとりえ）／作業療法士、二級建築士、インテリアコーディネーター

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事前準備

Speakers.jpでは、事前準備から当日まで、主催者が見落としがちな細かな点までしっかりとサポートをしてくれます。

例えば、集客のための告知物に掲載する講師のプロフィールや写真使用は、事前に講師に確認する必要がありますが、もちろんそちらも相談可能です。

また、交通チケットや宿泊の手配はもちろん、当日の会場の所在地、交通手段、会場到着時間、緊急時の連絡先などを記入した行程表を講師に事前に送付してくれるので、認識の齟齬が起きることもなく、主催者も講師も、安心して当日を迎えることができます。

尚、オンラインの場合は、配信場所、配信方法の事前確認やリハーサルなども行いますので、オンライン講演が初めてといった場合でも安心です。ぜひ気軽に相談してみてください。

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